診療のご案内Medical Treatment
硝子体手術
硝子体手術とは
硝子体手術は、眼球の中心部にある硝子体を除去し、その奥にある網膜の治療をする手術です。
近年、硝子体手術は様々な手術装置、手技が開発され、手術の安全性が高まるとともに、手術成績も向上してきました。中でも25ゲージ、27ゲージを使用する極小切開硝子体手術は、手術による侵襲が少なくて済み、硝子体手術を日帰りで行う施設も増えています。
当院でも25ゲージ、27ゲージを用いた硝子体手術を日帰りで行っています。
日帰り手術のメリット
入院による拘束が無く、仕事や日常生活に早期復帰が可能である点が、日帰り硝子体手術の最大のメリットです。
また、日帰り手術であれば医療費のご負担も少なくなります。3割負担の方であれば、入院して手術を受ける場合の、約半分の医療費で済むと考えられます。
日帰り手術のデメリット
手術日を含めて症例にもよりますが1週間で3〜4日ほど通院していただく必要があります。
また、手術で眼内に空気やガスなどの気体注入を行った場合は、その気体が自然吸収されるまで(数日〜2週間程度)は、術眼が見難い状態が続きます。
さらに、入院の場合でも必要ですが、下向きなどの体位を維持することを、ご自宅でも守って頂く必要があります。
硝子体手術で治療できる疾患
硝子体手術の方法
硝子体手術は局所麻酔で行います。
硝子体手術後は白内障が進行するため、多くの場合は白内障手術を同時に行います。
手術室で眼の消毒をした後に、白眼に麻酔の注射をします。
- 1. 白眼に手術器具を挿入する小さな穴を3〜4箇所あけます。(術中に眼球の形態を保つ為の灌流液を入れる為、眼内を照らす照明を入れる為、硝子体を切除するカッターと呼ばれる器具やピンセットなどの攝子やレーザープローブを入れる為のもの。)
- 2. 濁った硝子体を切除し、膜を取り除きます。
出血などで濁った硝子体をカッターで切除し、切除した分でけ眼内に灌流液が入り置き換わっていきます。その後は疾患により、網膜面上に張った膜を攝子(ピンセット)でめくったり、増殖膜を除去、網膜にレーザー照射などを必要に応じて行います。 - 3. 網膜剥離や黄斑円孔などの疾患は、灌流液を空気やガスに置き替えて手術を終了します。
空気やガスの浮力で空いた穴を閉じさせたり、剥離した網膜を元の場所に戻したりします。
空気やガスに置き換えた患者様は、手術後数日間はうつむき等の姿勢を維持していただく必要があります。
硝子体手術実績
当院での硝子体手術の実績については、手術実績のページをご参照ください。